防犯カメラを玄関(屋外)に設置して電源は有線にしたい場合
結論
戸建ての玄関に防犯カメラを設置したいとき、以下の条件であれば有線タイプが効果的です。
- 玄関周辺の日当たりが良くない
- 玄関が面している道路の人や車の往来がわりと多い
- 防犯カメラへは電気は安定して供給したい
- 玄関での配線はDIYできちんとできる、または専門の業者さんに任せる
- 配線工事の費用は想定している、または玄関に既にコンセントを設置してある
- 電池交換はめんどくさいのでやりたくない
- 停電のときは作動しなくてもかまわない、あるいは停電対策は考えている
以下、詳細にみていきます。
目次【記事の内容】
- 有線タイプのメリット 防犯カメラを玄関に設置
- 有線タイプのデメリット 防犯カメラを玄関に設置
- 有線タイプの注意点 玄関に防犯カメラを設置
- 屋外(玄関)に防犯カメラを設置するときの課題
- 玄関の危険性
- まとめ
有線タイプのメリット 防犯カメラを玄関に設置
電源や映像データの配線工事が問題ないなら、有線タイプがおすすめです。
電気の供給が安定する
来客が割と多い、面している道路の人通りや車の往来が多い場合は、防犯カメラの作動頻度が多くなります。その分消費電力に影響してしまいますので、考慮すべきところになります。
ソーラータイプは天候不順のときに不安です。
電池タイプ・バッテリータイプは交換が必要なので、交換時期を気にしたり、交換作業をするなど日々の負担があります。
その点、電源を有線にしてコンセントから供給しておけば、その心配がなくなります。
センサーライト付きの防犯カメラを選択しても、電池やバッテリーの心配をしなくて済むのもメリットです。
日頃の負担が少ない
玄関が面している道路の人通りや車の往来が多い場合は、防犯用センサーライトの作動頻度が多くなります。その分消費電力に影響してしまい、電池タイプの場合は電池交換の頻度も高くなります。
性格がまめな人は大丈夫でしょうが、そうでなければ、日ごろの手間がかかるとうっとうしくなり、せっかく防犯カメラを設置したのに電池切れで機能しなくなる、ということになりかねません。
その点、有線タイプは手間いらずになります。
有線タイプのデメリット 防犯カメラを玄関に設置
停電
停電になると玄関の犯罪リスクが増します。
日本も以前は、電気の安定供給に不安を抱くことはなかったですが、近年は災害の影響もあり必ずしも、そうとは言えない環境になっています。
電源を有線にしてコンセントから電源をとると、停電の影響を受けてしまいます。
初期コスト
電源を有線にしてコンセントからとるタイプは配線の材料費や、専門の業者さんに任せた場合は工事費も発生します。ここは致し方ないところです。
どうしても、コストダウンしたいのであれば配線工事はDIYでやる方がいいでしょう。
景観への配慮
電源を有線にしてコンセントからとるタイプはどうしても配線が気になります。
有線タイプの注意点 玄関に防犯カメラを設置
ケーブルの保護や景観
電源の配線を目立たなくして、しかもきれいに配線するには、DIYを趣味にしているなど腕に自信がある方を除けば、やはり専門の業者さんに任せた方がいいでしょう。
夜間の監視
電源を有線にしてコンセントからとるタイプの場合も、夜間の監視は注意が必要です。
照明付きか、あるいは別途に照明を設置したほうがベストです。
この場合、センサーライトを別途設置するとか、センサーライト付きの防犯カメラを選択する方法があります。
電源を有線にしてコンセントからとるタイプの場合は、電気の供給の心配がないので、センサーライト付きの防犯カメラでも安定稼働ができるでしょう。
赤外線照明という選択肢もあります。この場合は白黒の画像になりますが、隣家への配慮で照明が問題になる場合は効果あります。
ただし、赤外線はガラス越しに対応できないので注意が必要です。赤外線がガラスに反射してしまい撮影しても昼間の逆光のひどい状態になってしまいます。
録画方法
録画方法については、室内なら特に問題にならないですが、屋外の場合は問題が多くなります。戸建ての玄関もそうです。
防犯カメラ側で録画するタイプ
映像データを有線で転送するので、このタイプを選択する必要はないでしょう。
参考程度で書いておきます。
SDカードが主流で、大容量も安価に購入できる時代になったことは大きなメリットです。
SDカードは抜き差しして、パソコンなどに取り込む必要があります。
録画時間は画質とSDカードの容量で決まります。
防犯カメラに取り付けられるSDカードを使う場合は、定期的に交換するために防犯カメラの設置場所である玄関に行く必要があります。
ですので、次回の交換までの十分な容量のSDカードを準備する必要があります。
ただ、「盗難や損壊を受けたときは録画データも消失する」こと大です。そこは、この方法のデメリットになります。
防犯カメラから転送するタイプ
映像データをwifiなどで転送する方式の場合は、防犯カメラと録画媒体との距離に注意する必要がありますが、有線タイプなのでその心配もなくなります。
この方式の最大のメリットは、日常の手間暇があまりかからないことです。
防犯カメラを設置するけど、本音を言うと防犯カメラが大活躍する状況を歓迎できるはずがありません。
あくまでも、いざというときに役に立ってほしいだけなので、日常の手間暇がかかると煩わしくなります。
その点、防犯カメラから録画媒体に自動転送できて、さらに録画媒体が大容量だと日常の手間暇がかからず快適です。
また、「防犯カメラの盗難や損壊時に効果あり」です。映像データを転送するので、たとえば盗難時の状況も転送先に録画できているということになります。
死角
戸建ての玄関の場合は、玄関側の防犯カメラと死角を補完しあう方法を考えてもいいでしょう。
解像度
防犯カメラに、いざというときに役に立ってもらうには解像度は重要です。
価格を気にして、設置後に解像度に問題があると後悔します。
でも、過剰なスペックも問題です。価格とのバランスで妥協点を見つけるのが大事です。
解像度が高ければ、SDカードなどの録画媒体のコストにも影響します。とはいっても最近のSDカードやモバイルHDDなどのコストパフォーマンスを考慮すると、さほど問題ないかもしれません。
防水・防塵
戸建ての玄関はほぼ屋外なので、防水・防塵に注意する必要があります。
電源を有線にしてコンセントからとるタイプの場合は、ケーブルの保護も重要です。
塩害対策
戸建ての玄関がほぼ屋外なので、場所によっては考慮する必要があります。
防犯カメラの盗難や破壊行為
何とも皮肉な話ですが、防犯のためのカメラそのものが盗難にあうことだってあります。
また、防犯カメラが目的の盗難でなくても、目的の作業をする前に防犯カメラを破壊する行為も考えられます。
盗難に備えるには、防犯カメラを2台設置すると効果的です。もう1台から監視できる角度であると、盗難時の様子を逃さずに録画できます。
双方の死角を補完しあうには、対角線上の配置が多くなるはずです。
2台となると購入費用が悩みどころになりますが、駐車スペースが隣り合うなら駐車スペース側の防犯カメラと補完しあえれば、いい具合に解決できるかもしれません。
録画方式にも注意が必要です。
防犯カメラに挿すSDカードなどに録画する方式だと、防犯カメラごと盗まれたり破壊されるデメリットがあります。
その点、有線タイプなら映像データを有線で転送するので、少なくとも映像データは安全な可能性が高くなります。これを警察に提出できれば、警察の捜査の助けになります。
センサーの前に障害物を置かない
センサーが感知できないとカメラも作動できないので、センサーの前には障害物がない状態にするのは必須です。
戸建ての玄関の場合、ちょっと空いている場所があるからと物をてきとうに置いておくと、そこが防犯カメラの近くだと、センサーの働きをじゃますることがあるので注意が必要です。
屋外(玄関)に防犯カメラを設置するときの課題
電源をどうやって確保するか、カメラ映像の録画をどんな方法にするか、方法によってメリットデメリットがあります。
戸建ての玄関の場合は、電源の確保や映像用の配線工事も問題なくできる場合が多いはずです。
であれば、配線工事をする有線タイプは有力な選択肢です。
電源をいかに確保するか
コンセントがすぐ近くにあるか、配線工事が可能であれば問題ないでしょう。
配線は防水・耐久性に注意
配線には、電源の配線と映像データの配線があります。
屋外は、電源や映像データ用のケーブルが劣化しやすくなります。耐久性に優れた保護材は必須です。
配線工事に自信のある人は別にして、ここは専門の業者さんに任せたほうがいいでしょう。
防犯カメラの設置位置
来客を迎える玄関ですので、防犯カメラの設置位置も悩みの種になってしまいます。
通常の来訪者に威圧感を与えたくない。
防犯意識が高すぎる家と思われたくないなど、さまざまな心理が働いてしまいます。
ただ、これもバランスの問題で、来訪者の目に入りにくい高い場所に設置すると、防犯カメラの下が死角なってしまいます。これをカバーする方法も必要になります。
玄関の危険性
屋外(玄関)の危険性は、以下になります。
- 空き巣の侵入口は玄関がダントツ
- ちょっとしたスキが生まれやすい
- ギザギザタイプの鍵は開けやすい
空き巣の侵入口は玄関がダントツ
侵入窃盗件数のうち、その90%が玄関、窓、勝手口などの開口部を経由します。なかでも玄関が1位です。
ちょっとしたスキが生まれやすい
ちょっとゴミ出し、すぐ戻るからと施錠せずに外出したときを狙われます。
すぐ戻るつもりが30分以上経過していた、というのはよくあるパターンです。
ギザギザタイプの鍵は開けやすい
玄関の鍵が、ピンタンブラーというギザギザタイプだと、空き巣などはピッキングという技法で簡単に開けてしまいます。
引き戸の場合は、特にこの鍵になっているケースが多いと思いますので要注意です。
まとめ
侵入窃盗件数のうち、その90%が玄関、窓、勝手口などの開口部を経由します。なかでも玄関が1位です。
電源を有線にしてコンセントからとるタイプの防犯カメラは、戸建ての玄関に設置するなら効果大です。
電源が確実に供給される安心感があります。
また、日常の手間暇を軽くできます。