防犯カメラを屋外(玄関)に設置 wifiのメリットは?
結論
戸建ての玄関に防犯カメラを設置したい場合、以下の条件のときにwifiが効果的です。
- 映像を確実に確保したい
- 日常の手間をかけたくない
- 景観上、配線はやめたい
以下、詳細にみていきます。
目次【記事の内容】
wifiのメリット 防犯カメラを玄関に設置
防犯カメラを屋外(玄関)に設置するとき、映像データを録画するのにwifiを使うと何かとメリットがあります。
そのひとつに「防犯カメラの映像データを屋内の録画機器に自動転送できる」ことです。
また、最も景観を気にする玄関なので、データ用の配線が不要になることです。
防犯カメラの映像データを屋内の録画機器に自動転送できる
防犯カメラの映像データを録画する方法には、防犯カメラ側にSDカードを装着する方法もあります。
この方法のデメリットは、映像データを回収するために防犯カメラの設置場所に足を運ぶ必要があることです。
自宅の玄関なら、玄関出入りの際に入れ替えできますが、これも忘れたりおっくうになったりしてめんどくさく思うことになりそうです。
もし、防犯カメラを玄関ドアの上側など、脚立が必要な高さに設置していたら、めんどくささは数倍です。
その点、wifi方式だとこの手間が不要になります。
映像データ用の配線が不要
防犯カメラを設置すると、電源や映像データの配線をどうするかも考える必要があります。
戸建ての玄関の場合は特に景観に配慮したくなります。ですので、配線しなくていいならそれに越したことはありません。
wifiだと、防犯カメラの映像データを保存するための配線が不要です。このメリットは大きいです。
日常の手間が楽
防犯カメラを設置する場合、設置の時は何かと手間暇がかかりますが、多少めんどうでも設置が終われば作業完了です。
見逃しがちなのは日常の手間です。日頃いちばん手間がかかるのが、映像データの管理です。
特に手間なのは、映像データのすべてを保存したい場合です。防犯カメラの機能として、録画容量を使い切ると、古いデータの保存場所に上書きしていくタイプが通常です。
それでは困るので、上書きを開始しないタイミングで他の大容量の録画メディアにコピーする作業が必要になります。
もし、防犯カメラ側にSDカードなどの録画メディアがあると、何かと面倒な作業になります。
その点、wifiで防犯カメラから屋内の録画装置に映像データを転送できれば、この作業が楽になります。
防犯カメラのメリットの一つとして、決定的な証拠能力があります。警察も動きやすくなります。
ですので、映像データの管理が重要になりますが、日々の手間暇がかかってしまうと大きな負担にもなります。この負担を軽くすることは、防犯カメラを有効活用する際のカギになります。
防犯カメラを設置するけど、本音を言うと防犯カメラが大活躍する状況を歓迎できるはずがありません。
あくまでも、いざというときに役に立ってほしいだけなので、日常の手間暇がかかると煩わしくなります。
防犯カメラの盗難や損壊時に効果あり
wifi方式は、「防犯カメラの盗難や損壊時に効果あり」です。録画データを転送するので、たとえば盗難時の状況も転送先に録画できているということになります。
これは重要なメリットです。せっかく証拠になる映像を撮れたのに、映像を取得できていなければ警察に提出することできなくなります。
wifiの注意点 玄関に防犯カメラを設置
録画装置とカメラの距離
wifiを使う場合は、どうしても距離の問題がでてきます。ですが、戸建ての玄関なら問題にはならないでしょう。
玄関外と密閉された屋内とでも、たいていは問題なく通信できます。
夜間の監視
wifiでなくても、夜間の監視は注意が必要です。
照明付きか、あるいは別途に照明を設置したほうがベストです。
この場合、センサーライトを別途設置する、あるいはセンサーライト付きの防犯カメラを選択する方法もあります。
赤外線照明という選択肢もあります。この場合は白黒の画像になりますが、隣家への配慮で照明が問題になる場合は効果あります。
ただし、赤外線はガラス越しに対応できないので注意が必要です。赤外線がガラスに反射してしまい撮影しても昼間の逆光のようなひどい状態になってしまいます。
死角
玄関の場合は、インターホンと防犯カメラで死角を補完しあうことができます。
また、駐車スペース側の防犯カメラと補完しあうこともできます。玄関側の防犯カメラを、駐車スペースの防犯カメラと対角線上の位置に設置できればベストです。
解像度
防犯カメラに、いざというときに役に立ってもらうには解像度は重要です。
価格を気にして、設置後に解像度に問題があると後悔します。
でも、過剰なスペックも問題です。
価格とのバランスで妥協点を見つけるのが大事です。
解像度が高ければ、SDカードなどの録画媒体のコストにも影響します。とはいっても最近のSDカードやモバイルHDDなどのコストパフォーマンスを考慮すると、さほど問題ないかもしれません。
防水・防塵
場所にもよりますが、戸建ての玄関は当然屋外なので防水・防塵に注意する必要があります。
塩害対策
戸建ての玄関は屋外なので、場所によっては考慮する必要があります。
でも玄関の場合は、自宅の壁や周囲の建物、あるいは自宅の壁の角度に保護されることが多いのではないでしょうか。
防犯カメラの盗難や破壊行為
何とも皮肉な話ですが、防犯のためのカメラそのものが盗難にあうことだってあります。
また、防犯カメラが目的の盗難でなくても、目的の作業をする前に防犯カメラを破壊する行為も考えられます。
wifiタイプの防犯カメラはデータ配線が不要な分、設置が簡単というメリットがありますが、早い話、設置が簡単なら盗難もラクということになります。
盗難に備えるには、防犯カメラを2台設置すると効果的です。もう1台から監視できる角度であると、盗難時の様子を克明に録画できます。
双方の死角を補完しあうには、対角線上の配置が多くなるはずです。
2台となると購入費用が悩みどころになりますが、ソーラー+wifiタイプの防犯カメラはランニングコストのメリットがあるので、この方法を採用しやすいです。
録画方式にも注意が必要です。
防犯カメラに挿すSDカードなどに録画する方式だと、防犯カメラごと盗まれたり破壊されるデメリットがあります。
その点、録画データをwifiなどで転送する方式なら、少なくとも録画データは安全な可能性が高くなります。これを警察に提出できれば捜査の助けになります。
センサーの前に障害物を置かない
センサーが感知できないとカメラも作動できないので、センサーの前には障害物がない状態にするのは必須です。
玄関の場合は、高い場所に防犯カメラを高いところに設置するなら、センサーを邪魔するケースは少ないでしょう。
あるとすれば、防犯カメラを目立たなくしようとして、近くに花鉢を置いてしまうとセンサーの働きをじゃますることになりそうです。
玄関の危険性
勝手口の危険性は、以下になります。
- 空き巣の侵入口は玄関がダントツ
- ギザギザタイプの鍵は開けやすい
空き巣の侵入口は玄関がダントツ
侵入窃盗件数のうち、その90%が玄関、窓、勝手口などの開口部を経由します。なかでも玄関が1位です。
ちょっとゴミ出しなど、すぐ戻るからと施錠せずに外出したときを狙われます。
すぐ戻るつもりが30分以上経過していた、というのはよくあるパターンです。
施錠していても、空き巣などの侵入者は「ピッキング」や「サムターン回し」などで解錠してしまう技術を持っています。
ギザギザタイプの鍵は開けやすい
玄関の鍵が、ピンタンブラーというギザギザタイプだと、空き巣などはピッキングという技法で簡単に開けてしまいます。
引き戸の場合は、特にこの鍵になっているケースが多いと思いますので要注意です。
まとめ
空き巣の侵入口は玄関がダントツです。
wifiでデータ転送する防犯カメラもメリットとデメリットがありますが、戸建ての玄関に設置するなら効果大です。
景観上から配線を避けたい、日常の手間暇もかけたくない、wifi転送方式の防犯カメラはおすすめです。
玄関の場合は、インターホンと防犯カメラで死角を補完しあうことができます。