禁止されたり、制限されたり、隠されたりすることでかえって気になってしまう裏腹な心理。
最終更新日:2022-6-19
悲しい人間の性です。
人には「自分のことは自分で決めたい」という本能があります。禁止されると「自分の自由を奪われた」と思ってしまい、抵抗したくなるのです。
ですので、禁止されることに抗うことで「行動の制限」というストレスから開放されたいという心理が働くのです。
しかも、「自分で選んだ行動」には価値を強く感じるのです。
カリギュラ効果は強力であることを考えると、食事制限のダイエットはほぼ失敗します。「炭水化物を食べるな」と決めるとよけい食べたくなる。「甘いもの食べるな」だとよけい食べたくなる。必然です。
自分で「食べない」と決めたけど、「食べたい」自分は別にいる。だから成功しない。何度失敗したことか・・・・。
先程のダイエットの話といっしょで、勉強しないこどもに「勉強しなさい!」と口酸っぱく言っても逆効果ですね。
しかも何回も言えば言うほど逆効果は強まります。たいていは3回ぐらいまでが高価が残っていると言われているようです。その後は反抗する力が比例して強まるようです。
こういう場合、「勉強しなさい」の言葉はこどもにとっては「自分の自由を奪う言葉」になっています。
「○○な人は見ないでください」「○○な人は買わないでください」の「○○な人」が買って欲しいターゲットになります。
「○○しない」理由をていねいに説明して、行動の制限というストレスから開放させましょう。そうでないと逆効果になります。
人は身の危険を感じたら逃げないといけません。他人の言うことを聞いている余裕はないのです。だから行動を制限されると危険を感じてしまう。そこまでいかなくても嫌なのは確かです。