コンコルド効果 行動心理学

もうやめたほうが良いとわかっていても、費やしたお金や時間が気になってやめられない心理。

最終更新日:2022-6-26

やめたくてもやめられない、抜け出したくても抜け出せない。「いまさらやめられるか!」の状態。

事例はいっぱいあります。

  • ギャンブル
  • 宝くじ
  • ガチャ
  • 会社
  • 事業やブロジェクト
  • 付き合いが短くない恋人
  • 結婚
  • 観ている途中の映画
  • 読んでいる途中の本
  • 並んでいる途中の行列店
  • 効果に疑問が湧いてきたエステサロン

ギャンブルしていて、損失を回収しようとさらにギャンブルにでる。人は損失を一番嫌うので、どんどん深みにはまる。

宝くじ買って、これまでいくら外したか。こんどこそ。

付き合いが短くない恋人・・・

読んでいる途中の本だけど内容薄いし、これ以上読んでもたいしたことない。でも途中で読み終わるのがいやだ。

「やめられない」間に損失は拡大

コンコルド効果の最大の問題は、やめられない間に損失が積み重なっていくこと。そして、損失が積み重なるほどやめる決意ができなくなる。この悪循環。

失った過去の損失(お金や時間)を惜しむあまり、現在と未来も損失(お金と時間)を重ねていく。

つまり、過去の損失(お金や時間)に目を向けるのではなく、現在と未来の損失(お金や時間)に目を向ければ、解決策が見えてくる。

コンコルド効果は「認知バイアス」の一種

認知バイアスは、直感や経験による先入観が働いてしまい非合理な判断をしてしまうこと。

コンコルド効果と強い関連があるのが「サンクコスト」。

サンクコストは「埋没費用」ともいわれ、すでに投資してしまったお金、時間、労力で、やり直しがきかないコストのこと。

  • こだわってきたものを手放すのは勇気がいる
  • 「損をした」と後悔したくない
  • 行列に並ぶのは嫌になったけど今まで並んだ時間が惜しい
  • 思ったほど面白くないドラマだけど最後まで見ないと損した気分

ギャンブル

ギャンブルはコンコルド効果の最たるもの。

「次はあたりそうだ」という虚しい期待に取り憑かれてやめることができず、損を垂れ流してしまう。

ガチャ

ガチャはスマホゲームやオンラインゲームにある課金要素。

ゲーム内で使用するカードやキャラクター、装備品を、課金してくじを引くことでもらえる。もちろんハズレが多い。

これまで課金したお金が惜しくなって、欲しいアイテムが出るまでガチャを回してしまう。

しかも、ゲームは飽きているのに、これまでの費やした時間が惜しくてやめられない。

二重の罠が仕掛けられている。

プロジェクト

コンコルドのプロジェクトがまさにそれ。

失敗だったことがわかっていても、かけたコストが惜しくて撤退する決断ができない。

対処法

客観的で合理的な判断能力を得る。

手放すことで得られる新しいなにかに向かう勇気を持つ。

  • 損切りする
  • ゼロベース思考
  • 損益計算

損切りする

損失を確定させる。損切ポイントを決めておく。

  • 予算を決めておく
  • 期間を決めておく

損切ポイントがきたら

  • 撤退する
  • 規模縮小する

損切の効果

  • 自分責めすぎなくなる
  • 後悔しない
  • 経験や成長に意味を見出す

ゼロベース思考

「今までは今まで、これからはこれから」と割り切って考える。

ゼロに立ち返り、白紙の状態から考え直す。

  • 冷静な判断がしやすくなる
  • 認知バイアスから開放される
  • 新たな一歩を踏み出せる
  • 回収できないコストに執着しなくなる
  • 損失を最小限に抑えることができる

損益計算

継続か、あるいは撤退・事業縮小か決断に踏み切れない場合に損益計算は有効。

コンコルド効果で起きる弊害は、投資コストを惜しむ気持ち。

この精神状態に数字は現実を突きつけてくれる。

数字に基づいた判断をすることで、客観的な視点を取り戻す事ができる。

注意点

ガチャ状態に陥っている現実を、きれいな言葉で覆い隠してしまう。

  • 自分は途中で投げ出す人間ではない
  • 成功するまであきらめない!
  • 神様は自分を見放さない
  • まだ工夫が足りないのだ
  • やめるのはもったいない

やっかいなことに、これが正しい場合もあるから見極めはむずかしい。