ディドロ効果 行動心理学

統一性や一貫性を求めてしまう心理。

最終更新日:2022-7-3

あるモノを新しい価値と認識すると、それと統一感のある別のモノを同じ空間に揃えたくなる。

モノが重要なのではなく価値観が人を捉えてしまう。

たとえばこんなこと。

  • Appleの製品を一つ買うと他のメーカーの製品が邪魔に見える
  • ダイエットを始めると、食事全般を変えたくなる
  • ジョギングを始めると、生活全般をジョギングから受ける価値観のメッセージに合わせたくなる
  • 新しい机を買うと、他の家具も統一感を持たせたい
  • ジョギングシューズを買うとウェアも揃えたい

なぜそんな事が起こるのか

揃えないと気持ちが悪い

今までと違う何かを受け入れると、それに合うものを取り入れていかないと気持ち悪いのである。

連想の効果である。今まで身の回りになかった新しいモノが、全く新しい視点を与えてしまう。そして連想が止まらなくなる。

ディドロ効果は「統一感のある環境にいたい」と思う心理。

似た心理で人は「一貫性のある行動を取ろうとする」性質がある。これはディドロ効果ではなく「一貫性の原理」と呼ばれるものである。

自分にとって目新しい価値観を持つ人に出会うと、自分の環境をそれに合わせたくなる。

自分を表現する

自分がどんな人なのかをこの統一感で表現したい。つまり、自身のアイデンティティを表現する手段となるので、すごくこだわる。

決断がしやすくなる

「一貫性」という判断基準を持つと、後々の判断、決断がしやすくなる。判断が早ければ、行動が早くなる。生き延びる確率が上がる。

活用方法

ディドロ効果は、常連客、お得意さん、ファン、リピーターを増やすケースで特に効果を発揮する。

独自の世界観を創り出しているブランドで揃えた商品は美しく見える。この美しさを利用して、初回購入後、次の商品をおすすめする際に使うテクニック。

マーケティングへの応用

  • ブランドの世界観や理念を発信する
  • ブランドの独自性で統一した商品をシリーズ化する
  • インテリアショップなどで統一感のある空間は、セット販売を狙っている

Apple

  • シンプルで美しいデザイン
  • 他社製品とは一線を画す存在
  • MacBook、iPhone、Apple Watchと買い揃えてしまう

IKEA

  • まるごとセットになった部屋のインテリア
  • それを自分で組み立てる楽しさ

アパレルショップ

  • マネキンでトータルコーディネート

ガチャガチャ

  • 思わず買い揃えたくなるシリーズ

心理のシリーズ:点を線にする仕掛け

最初の一つを手に入れるハードルを低くする

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統一感への誘発 → 一貫性の原理で縛る。

余談

家庭菜園でもないけど、なんとなくミニトマトを植えたらピーマンも、そしてさつまいもも、そして・・・これもディドロ効果ですよね。

そういえば過去の記憶も芋づるで思い出しますね。連想と言われていると思いますが、ディドロ効果もこの連想と関連がある気もしてきました。

そうなると、未来も芋づるが作っているかもしれない。そんな気がしてきました。

でも芋づるは方向性が定まらないところがあるし、やっぱり「一貫性」とはちがいますね。