クアルコムの5G対応スマートフォン向けSoC「Snapdragon 768G」
クアルコムの5G対応スマートフォン向けSoC「Snapdragon 768G」
Qualcomm Technologies、Inc.が、2020年5月11日に発表した、Snapdragon 765Gの後継であるQualcomm®Snapdragon™768Gモバイルプラットフォームの情報です。
Snapdragonは8シリーズありますが、7シリーズは上位から2番めのシリーズ。
Snapdragon 768Gは7シリーズの中では最上位。
「G」が付くのはゲーム機能に特化したSoC。
Snapdragon 768Gを搭載した最初のスマホは、Xiaomiの「Redmi K30 5G Racing Edition」。
目次【記事の内容】
- クアルコムの5G対応スマートフォン向けSoC「Snapdragon 768G」発表
- パフォーマンス強化
- 5Gモデム
- 第5世代Qualcomm AIエンジン
- Snapdragon Elite Gaming機能
- Snapdragon 768G搭載のスマートフォン
クアルコム 5G対応のスマートフォン向けSoC「Snapdragon 768G」発表
Qualcomm Technologies、Inc.が、2020年5月12日、Snapdragon 765Gの後継であるQualcomm®Snapdragon™768Gモバイルプラットフォームを発表しました。(
ニュースリリース
)
Snapdragonは8シリーズありますが、7シリーズは上位から2番めのシリーズ。
Snapdragon 768Gは7シリーズの中では最上位。ミッドレンジ(中級機)・スマートフォンの性能向上につながる新しいプロセッサとなります。
「G」が付くのはゲーム機能に特化したSoC。
Snapdragon 768Gを搭載した最初のスマホは、Xiaomiの「Redmi K30 5G Racing Edition」。
パフォーマンス強化
クアルコムによると、前回(2019年12月)発表のSnapdragon 765Gと違いは3つ。
- Qualcomm®Kryo™475 CPU Primeコアのクロック速度は最大2.8 GHz(2.4 GHzから改善)
- Qualcomm®Adreno™620 GPUは最大15%のパフォーマンス向上
- Adreno更新可能なGPUドライバーのサポート
5Gモデム
Snapdragon 765/765Gと同じくSnapdragon 768Gでも5Gモデム「X52 5G Modem-RF System」を内蔵。
- 下り最大3.7Gbps、上り最大1.6 Gbpsの5G通信への対応が可能
- 5Gミリ波とサブ6 GHz、5G SAを含むすべての主要な領域と周波数帯域をサポート
- NSAモード、ダイナミックスペクトル共有(DSS)を備えたTDDおよびFDD
- グローバル5Gローミング
第5世代のQualcomm AIエンジン
第5世代のQualcomm AIエンジンとX52 5Gモデム-RFシステムと組み合わせることで、カメラ、オーディオ、音声、ゲームなど、ほぼすべてのモバイルエクスペリエンスが向上。
- ソーシャルメディアアプリ向けのリアルタイム翻訳
- 滑らかなAIベースのレンズフィルター
- AI音声アシスタントを使用しているときに音声コマンドを状況に応じて認識し、ユーザーの周りで再生されている音楽を自動的に識別
Snapdragon Elite Gaming機能
Snapdragon 768Gは、Adreno Updateable GPU Driversをサポートする最初の7シリーズプラットフォーム。
- GPUドライバーの更新と設定をプレーヤーが制御
- 強化されたAdreno 620 GPUと組み合わせることで、Snapdragon 765Gよりも最大15%高速なグラフィックレンダリング
- よりスムーズな表示を可能にするリフレッシュレート120Hzディスプレイのサポート
Snapdragon 768G搭載のスマートフォン
Snapdragon 768Gを搭載する初のスマートフォンは、Xiaomi(シャオミ)が中国で5月14日に発売の「Redmi K30 5G Racing Edition」。
Redmi K30 5Gレーシングエディションは、Snapdragon 768Gに基づいて発表される最初の商用デバイスであり、5G SA / NSAデュアルモード、120Hzディスプレイ、最大64メガピクセルカメラをサポートしています。
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