Appleのスマートウォッチ「Apple Watch Series 6」
Appleのスマートウォッチ「Apple Watch Series 6」
Appleが2020年9月15日、スマートウォッチ「Apple Watch Series 6」を発表しました。
主な変更は以下。
- 血中酸素を計測する機能「血中酸素ウェルネス」を追加
- 省エネな常時点灯ディスプレイ
- 高度計を搭載
- カラーバリエーションを追加
- 画面の常時点灯時の明るさがSeries 5の2.5倍
目次【記事の内容】
血中酸素を計測する
血液の色から15秒以内に血中酸素飽和濃度を測定できる新しい内蔵センサーを追加しています。
血中酸素飽和度(SpO2)とは血液中の酸素の量の事で、正常値で99~96%と言われています。体に疾患があったり体調不良などを起こしていると数値が低下することがあります。
病気や体調不良だと数値が低下することがあり、医療機関では入院中の患者の体調管理や、手術中の容体の変化を監視するためにも使われているそうです。
体調を評価する上で非常に重要な数値といえます。
さらに、アップルはApple Watchで取得した血中酸素濃度の数値を健康管理に生かすために大学や研究機関と共同で、研究を開始するといいます。
そのなかには、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの初期兆候としてどう役立つかの調査も含まれているようです。
省エネな常時点灯ディスプレイ
昼間に画面を暗くし、新しい睡眠機能のためにバッテリー駆動時間を伸ばせるように設計。
高度計を搭載
高度計を常時オンにして30センチ程度の高さの変化を検知します。
- 登山中に標高を把握できる
- フィットネス検知のバリエーションが増えた
デュアルコアプロセッサ「S6」搭載
A13 Bionicベースの新しいデュアルコアプロセッサ「S6」を搭載。
カラーバリエーションを追加
カラーバリエーションに 以下を追加
- (PRODUCT)RED
- ブルーアルミニウムのケース(本体)
iPhoneとの連携を強化
Apple Watchは、ペアリングするiPhoneと密接に連携することで、特別な存在になっていると言えます。
Apple Watch Series 6では、新たに血中酸素ウェルネスの記録をiPhoneと連携しています。
iPhoneとの連携には以下の機能があります。
- Apple Watchで、iPhone着信がわかる
- Apple Watchで電話に出る
- Apple Watchで返信
- 離れた場所からApple Watchで、iPhoneのシャッターボタンを押したり、タイマーをセット
- Apple Watchで計測した心拍数の記録を、iPhoneでグラフやチャートにして見る
- Apple Watchで計測した血中酸素ウェルネスの記録を、 iPhone のヘルスケア Appに保存
- Apple Watchで計測した体の動きを、iPhoneで目標管理
- Apple WatchでもiPhoneの睡眠スケジュールを変更できる
- Apple WatchでSuica iPhoneを取り出す手間がなくなる
スマートウォッチが目指すもの
Apple Watchなどのスマートウォッチは、どこを目指しているのでしょうか。
スマートウォッチと非常に近いジャンルにいる、スマートバンドもスマートウォッチと似た経緯をたどり、同じ方向を目指しているように見えます。
- 外部の情報を得る機能
- スマホとの連携機能
- 体の状態をモニタリング
外部の情報を得る機能
スマートウォッチは、時刻や天気など、外部の情報を得る機能があります。
これは、スマホでも得られますが「あえてスマホを取り出すまでもなく」、すぐに見ることができることでスマートウォッチの良さがあります。
でも、「欲しい」と思わせるには、まだ力不足の感があります。
スマホとの連携機能
スマホとの連携機能は「便利」と思っている人は多いのではないでしょうか。
たとえば着信は知りたいけど、その場でスマホを取り出せないケースで助かります。
スマホとの連携機能は、「使いたい」と思わせるパワーがあります。
それでも、スマホが「主」であり、スマートウォッチが「従」という位置関係はそのままです。
- スマートウォッチで、スマホへの着信がわかる
- スマートウォッチで電話に出る
- スマートウォッチで返信
- 離れた場所から撮影、自撮り
- 音楽再生
- ミュート
- マナーモード
- ロック解除
- スマホの位置特定
- スマートウォッチで計測した心拍数の記録を、スマホでグラフやチャートにして見る
- スマートウォッチで計測した体の動きを、スマホで目標管理
- スマートウォッチで計測した睡眠の記録を、スマホでグラフやチャートにして見る
- スマートウォッチでSuica、スマホを取り出す手間がなくなる
体の状態をモニタリング
体の状態をモニタリングする、これがスマートウォッチやスマートバンドがスマホに勝る立ち位置を得られる場所ではないでしょうか。
この機能に限れば、スマートウォッチが「主」になり、スマホが「従」になります。
体の状態をモニタリングする機能は既にこれだけあります。
- 心拍数をモニタリング
- 睡眠をモニタリング
- 心電図をモニタリング
- アイドルアラート(座りすぎ防止)
- ストレスモニタリング
- 女性の健康追跡機能
- 血中酸素を計測(Apple Watch)
- 高度を計測
体の状態は、本人すらほとんど知らないまま日々を過ごしていることでしょう。
日常の自分の体の状態を知ることができる、新しい時代をスマートウォッチ(やスマートバンド)がもたらすことになります。