勝手口に防犯用センサーライト 有線タイプは?
結論
戸建ての勝手口に防犯用センサーライトを設置したいとき、以下の条件のときに有線タイプが効果的です。
- 勝手口周辺の日当たりが良くない
- 電気は確実に供給したい
- 配線はきちんとできる
- 配線工事の費用は想定している
- または、勝手口に既にコンセントを設置してある
- 電池交換がめんどくさい
- 停電のときは作動しなくてもかまわない
以下、詳細にみていきます。
目次【記事の内容】
- 有線タイプのメリット 防犯用センサーライトを屋外(勝手口)に設置
- 有線タイプのデメリット 防犯用センサーライトを屋外(勝手口)に設置
- 有線タイプの注意点 屋外(勝手口)に防犯用センサーライトを設置
- 屋外(勝手口)に防犯用センサーライトを設置する効果
- 屋外(勝手口)の危険性
- まとめ
有線タイプのメリット 防犯用センサーライトを屋外(勝手口)に設置
有線タイプのメリットは、以下になります。
- 電気の供給が確実
- 日当たりを気にしなくていい
- 天候に左右されない
- 日頃の負担が少ない
電気の供給が確実
有線タイプは電気の供給が確実ですので、日当たりや天候、電池切れなどによる電気の供給を心配をする必要がなく安心していられます。
日当たりを気にしなくていい
二階バルコニーの周辺の日当たりが良くなければ、ソーラータイプは向いていません。
有線タイプは日当たりを気にしないで設置できます。
天候に左右されない
ソーラータイプは天候に左右されてしまいますが、有線タイプはその心配がありません。
日頃の負担が少ない
面している道路の人通りや車の往来が多い場合は、防犯用センサーライトの作動頻度が多くなります。その分消費電力に影響してしまい、電池タイプの場合は電池交換の頻度も高くなります。
性格がまめな人は大丈夫でしょうが、そうでなければ、勝手口は関心が薄くなるところなので、日ごろの手間がかかるとうっとうしくなり、せっかくセンサーライトを設置したのに電池切れで機能しなくなる、ということになりかねません。
その点、有線タイプは手間いらずになります。
有線タイプのデメリット 防犯用センサーライトを屋外(勝手口)に設置
有線タイプのデメリットは、以下になります。
- 停電のときは作動しない
- 初期コストがかかる
- 配線が景観に影響する
- 昼間は効果がない
停電のときは作動しない
停電になると、犯罪リスクが増します。
有線タイプはこういうとき問題がでてきます。
停電で防犯用センサーライトが機能しなくなっても、勝手口だと注意がいかなくなる場合が多くなるでしょう。でも泥棒はそこを狙っています。
どうしても機能停止を避けたい事情がある場合は、コンセント側に小型のバッテリーを設置して、バッテリー経由で電源供給する方法があります。
小型と言っても、キャンプ用途に使えてスマホ数台分の充電ができるタイプもありますので、センサーライトに数時間供給する能力はありそうです。
初期コストがかかる
コンセントがすでに二階バルコニーに設置してあれば問題ないですが、そうでない場合は電源の配線工事が必要になります。
その分、初期の出費が増えてしまいます。
配線が景観に影響する
バルコニーは美観に配慮したくなるので、配線の見た目は気になるところです。
昼間は効果がない
当然ではありますが、防犯用センサーライトは昼間は防犯効果がありません。
泥棒などの侵入者は昼間も活動します。
有線タイプの注意点 屋外(勝手口)に防犯用センサーライトを設置
有線タイプの注意点は、以下になります。
- 配線の劣化に注意
- 節電
- 停電対策
- 盗難・破壊行為に注意
配線は劣化に注意
屋外は、ケーブルが劣化しやすくなります。耐久性に優れた保護材は必須です。
専門の業者さんに任せる場合は問題ないでしょうが、DIYの場合はホームセンターの方に相談したほうがいいでしょう。
節電
面している道路の人通りや車の往来が多い場合は、防犯用センサーライトの作動頻度が多くなります。その分消費電力に影響してしまいますので、考慮すべきところになります。
この場合いくつか方法があります。
- センサーのカバー範囲を狭める
- ライトの点灯秒数を短縮する
- 昼間は反応しない設定にする
センサーのカバー範囲を狭める
センサーのカバー範囲をなるべく狭める調整をして、無用な作動を控えるようにして消費電力を抑える工夫をした方がいいです。
ライトの点灯秒数を短縮する
初期設定が30秒くらいのが多いかもしれません。でもこれは少し長いです。
たしかに、センサーライトが何かに反応したら怪しい可能性があるので、この程度の秒数は照らしたい心理が働きます。
ここで考えたいのは、センサーライトの効果です。センサーライトは感知して点灯しますので、常夜灯の明かりより人目を引きやすくなります。
点灯より点滅が人目を引くのに似ています。
この効果を生かすには、点灯秒数を数秒程度にして、反応する度に点灯させる方がいいです。
こうすると、防犯効果が上がると同時に、確実に消費電力の節約になります。
昼間は反応しない設定にする
たいていの防犯用センサーライトにはこの機能があるはずです。日頃、自宅周辺を歩いているときに昼間も点灯する防犯用センサーライトを見かけますが、これは電気の無駄です。
足元を照らすタイプや、形がきれいなものなど、玄関用におしゃれな防犯用センサーライトを選択すると、景観の問題が一気に解決すかもしれません。
停電対策
どうしても機能停止を避けたい事情がある場合は、コンセント側に小型のバッテリーを設置して、バッテリー経由で電源を供給する方法があります。
小型と言っても、キャンプ用途に使えてスマホ数台分の充電ができるタイプもありますので、数時間は供給する能力はありそうです。
盗難・破壊行為に注意
何とも皮肉な話ですが、防犯のためのセンサーライトそのものが盗難にあうことだってあります。
また、センサーライトが目的の盗難でなくても、目的の作業をする前にセンサーライトを破壊する行為も考えられます。
勝手口の場合は目が行き届きにくいので、「気づいたらセンサーライトがなくなっていた(あるいは壊れていた)」になりかねません。
盗難に備えるには、以下が有効です。
忍び返し
センサーライトの周辺に忍び返しを設置して破壊や盗難をやりにくくします。
防犯カメラ
やはり防犯カメラが有効です。でも、防犯用センサーライトの盗難防止のために防犯カメラを設置しては本末転倒です。
防犯機器の盗難・破壊行為を考慮しなければならない状況であれば、防犯カメラとセンサーライトの組み合わせで、防犯対策を考えたほうがいいでしょう。
屋外(勝手口)に防犯用センサーライトを設置する効果
防犯用センサーライトを設置する効果は、以下になります。
- 防犯意識の高さをアピール
- 威嚇効果
- 発見が早くなる
防犯意識の高さをアピール
通常、勝手口は防犯意識が薄れやすい場所で、泥棒もそこにつけこみます。
センサーライトは、離れたところからも設置がわかるので、「勝手口にも防犯対策している」と知らしめる効果があります。
威嚇効果
泥棒がセンサーライトに気づかずに近づいてくると、センサーライトが反応します。
ここで、泥棒に威嚇することができます。
発見が早くなる
たとえば、帰宅途中で家の近くに来て、家には誰もいないはずなのに、勝手口のセンサーライトが点灯しているケースが考えられます。
この場合、すぐに危険を察知できます。
ここで、家族に連絡ができるし、警察に通報することが可能です。
侵入者と鉢合わせになる危険も回避できます。
屋外(勝手口)の危険性
勝手口は、ゴミ出しや非常口などの用途で使うため、防犯対策においてもどうしても他の場所より優先順位を下げられてしまいます。
泥棒はそこにつけこみます。
勝手口は、泥棒に狙われるリスクは窓ほどではないですが、それでも家全体からしたら多い方になります。
侵入窃盗件数のうち、その90%が玄関、窓、勝手口などの開口部を経由します。
勝手口の危険性は、以下になります。
- 泥棒にとって人目にさらされるリスクが低い
- 勝手口は心の隙だらけ
- 街灯の光が届きにくい
泥棒にとって人目にさらされるリスクが低い
家の裏手にある勝手口は、泥棒にとって、人目にさられるリスクが低いので狙いやすいのです。
勝手口は心の隙だらけ
勝手口は、家のなかでも防犯対策の優先順位が低くなりがちです。
ここを泥棒につけこまれます。
街灯の光が届きにくい
玄関は道路に面している場合が多く、周辺の街灯も多くなります。その反面、勝手口がある場所は街灯の光が届きにくい場所になりがちです。
泥棒にとっては狙いやすい場所になります。
まとめ
勝手口は防犯対策を後回しにしがちですが、そこを泥棒などにつけこまれます。
センサーライトは、勝手口の周辺を明るくして泥棒に威嚇できます。また、「防犯対策が弱くなりがちな勝手口も対策している」と泥棒に意識させることができます。
防犯用センサーライトを戸建ての勝手口に設置するとき、確実に電気の供給することを優先したい、日頃の手間暇を軽減したい場合、有線タイプの防犯用センサーライトは有力な選択肢です。
節電のコツは、感知後の点灯秒数を数秒にすることです。これをやれば、防犯用センサーライトが持つ本来の防犯効果をさらに生かすことができます。