物置に防犯砂利を敷く 効果と注意点
結論
戸建ての物置周辺に防犯砂利を敷きたいとき、以下の条件であれば効果的です。
- 物置に対する防犯意識の高さをアピールしたい
- 物置の周辺に侵入したのが音でわかるようにしたい
- 物置周辺の近所の迷惑にならない(あるいは了承を得ている)
- 大雨でも、物置周辺から防犯砂利が流されない対策ができる
- 交通量の多い道路や線路、学校など常時大きな音がある環境ではない
以下、詳細にみていきます。
目次【記事の内容】
物置周辺に防犯砂利を敷く効果
防犯砂利の効果は以下になります。
- 物置周辺の防犯意識の高さをアピール
- 物置周辺に侵入したのがすぐわかる
- 侵入されたら音で威嚇
- 除草の負担が軽くなる
- 履物に汚れがつきにくい
物置周辺の防犯意識の高さをアピール
防犯砂利は離れたところからもわかるので、「物置周辺は防犯対策している」とアピール効果があります。
物置周辺に侵入したのがすぐわかる
普通の砂利でも音が出ますが、防犯砂利はそれ以上の音が出るようになっています。
誰かが家の物置周辺側に侵入していると、防犯砂利を踏む音でわかります。周囲が寝静まった深夜は、よけい音が響きます。
音によって人に気づかれますので、侵入者にとっては不都合です。
侵入されたら音で威嚇
泥棒などの侵入者は音を嫌います。人が砂利を踏むと、どうしても音が出ます。
泥棒などが不用意に物置周辺に近づいて、防犯砂利に気づかずに踏むと予想以上(70デシベル以上)の音が出ます。
ここで泥棒に威嚇することができます。人間が「うるさい」と感じるのは60デシベル以上なので効果は十分です。
泥棒などの侵入者が、一度これを経験すると次からこの家を標的にしづらくなります。
除草の負担が軽くなる
防犯砂利を敷くと、雑草が生えにくくなるので除草作業が楽になります。
履物に汚れがつきにくい
防犯砂利を敷くと、靴などの履物に汚れがつきにくくなります。
防犯砂利のデメリット 物置周辺に敷く
防犯砂利のデメリットは、以下になります。
- 物置周辺の隣家から「うるさい」と言われる
- 侵入者の靴跡が残りにくい
- 近隣の音にかき消されることもある
- 粉塵の問題
- 飛散の問題
- 雨で流出してしまう
- 掃除がやりにくい
隣家から「うるさい」と言われる
防犯砂利を人や車がよく踏むようだと、隣家から「うるさい」と思われてクレームになる恐れもあります。
大きな音が出る防犯砂利の素材だと、よけいクレームにつながる恐れがあります。
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音が大きいのは以下の素材です。
- ガラス素材
- セラミック素材
侵入者の靴跡が残りにくい
防犯砂利は自分の履物が汚れないメリットがある反面、泥棒など侵入者の靴跡が残りにくい面もあります。
近隣の音にかき消されることもある
防犯砂利は、音で防犯効果を発揮します。そのため、近隣の音が大きい場合はその音にかき消されることもあります。
たとえば、こんなときは防犯効果を発揮できなくなります。
- 雨、とくに大雨のとき
- 近所で工事をしている
- 台風などの風の音が大きい
- 近くで祭りなどイベントをしている
- 学校が近くにあっていつも音が大きい
- 線路が近い
- 近くの道路の交通量が多い
粉塵の問題
防犯砂利を敷いていると防犯砂利がこすれ合った結果、粉状になってしまって粉塵となり風に飛ばされることになります。
防犯砂利の粉塵が飛散すると、こんな問題が起きる心配があります。
- 物置周辺の壁や植物の葉に粉塵がつきやすくなる
- 自宅の洗濯物や外壁、窓、車などを汚す
- 同じように近隣の洗濯物や外壁、窓、車などを汚す
飛散の問題
防犯砂利の素材の中には、軽いために台風などの時に飛散しやすいのもあります。
重い素材の防犯砂利でも小粒とか、強風の度合いによっては飛散してしまいます。
軽いのは以下の素材です。
- ガラス素材
- レンガ素材
防犯砂利が飛散すると、こんな問題が起きる心配があります。
- 自宅の窓や車などを傷つける
- 同じように近隣の窓や車などを傷つける
雨で流出してしまう
大雨などのときは、防犯砂利が流出してしまうことがあります。
防犯砂利が流出すると、こんな問題が起きる心配があります。
- 道路に流出して人や車の通行のじゃまになる
- 排水溝などに流入してしまって、排水を妨げてしまう
- 近隣の敷地内に流入してしまう
掃除がやりにくい
土やコンクリートなど、表面が平坦であれば落ち葉などの掃き掃除はスムーズですが、防犯砂利の場合は少々めんどうです。
物置周辺を猫が出入りできると、その糞の掃除も土やコンクリートのようにはいきません。雪かきも、土やコンクリートのようにはいきません。
防犯砂利の注意点 物置周辺に敷く場合
防犯砂利の注意点は以下になります。
- 物置周辺の近所に配慮する
- 厚めに敷く
- 除草が不可欠
- 飛散やズレの対策
- 粉塵の対策
- 流出の対策
- 防犯砂利を敷く作業負担
物置周辺の近所に配慮する
防犯砂利の上を、歩かないよう日頃から気をつけたほうがいいでしょう。
事前に隣家の人に了承をもらうのもいいかもしれません。協力して防犯に取り組めば、相乗効果も期待できます。
厚めに敷く
砂利がこすれ合って音が出るには、ある程度の高さが必要です。3~5cmくらいが適当と言われています。
ですので、意外と量が必要になり、予算に影響することがあります。
除草が不可欠
防犯砂利を敷くと雑草が生えにくくなりますが、雑草を放っておくと肝心の音が出にくくなります。ですので、雑草をそのままにするのは危険です。
防犯砂利を敷く前に、除草した後に防犯シートを敷くと雑草が生えにくくなります。
飛散やズレの対策
飛散防止の方法には、こういうのがあります。
- ウレタン樹脂など飛散防止の液体を使う。
- 飛散防止マットを使う。
粉塵の対策
防犯砂利を敷いているとこすれ合って、砂利が粉状になり風に飛ばされることになります。これを防ぐには、数年に一度、防犯砂利を入れ替えたほうがいいでしょう。
防犯砂利の中で硬い素材はこれです。
- セラミック素材
- 天然石
流出の対策
大雨などで防犯砂利が流されてしまうことがありますので、こんな対策をした方がいいでしょう。
- 比較的重い素材の防犯砂利にする
- 防犯砂利を敷いた周囲をレンガなどで囲う
- 定期的に補充する
防犯砂利を敷く作業負担
DIYで物置周辺に防犯砂利を敷くこともあるかもしれません。
防犯砂利は素材にもよりますが重いので女性には負担が大きくなるかもしれません。また、腰痛などに不安がある方は要注意です。
防犯砂利の中で重い素材はこれです。
- セラミック素材
- 天然石
でも、軽い素材の防犯砂利だと流出や粉塵になりやすいですので、防犯砂利を敷く場所や量などをよく検討されたほうがいいと思います。
防犯砂利の中で軽い素材はこれです。
- ガラス素材
- レンガ素材
物置の危険性
屋外(物置)の危険性は、以下になります。
- 物置は母屋の上階への足場に使われる
- かんたんな施錠だと中のものが盗難に遭いやすい
- 情報収集に使われる
- 物置が死角を作っている
物置は母屋の上階への足場に使われる
母屋と物置が隣接していると、母屋のベランダなどに簡単に侵入されてしまいます。
物置の防犯が弱いと、母屋へ侵入も容易になります。
かんたんな施錠だと中のものが盗難に遭いやすい
物置には、いろんな物を「とりあえず置いとく」と思います。
以外と金銭的価値が高いとか、趣味に使うものだと「人気のグッズ」などがあります。
物置は母屋よりも防犯対策が行き届かないケースが多いはずですので、泥棒などはそこにつけ込みます
貴重なものでなくても、脚立などを置いて施錠していないと、上階や窓の侵入に使われてしまいます。
情報収集に使われる
外から見やすい物置であれば、泥棒などの情報収集に使われます。
物置の中にどんな物が入っているか、外からもわかりやすくなります。
物置の中や周囲がずさんな状態だと、「スキが多い家」と判断されてしまいます。
物置が死角を作っている
物置の周囲は、泥棒などが身を隠す場所になってしまいます。
また、物置と位置関係で母屋のベランダや窓などが死角になってしまい、泥棒などが作業しやすい環境を作っていることがあります。
まとめ
物置は母屋への足場に使われます。また、物置が死角を作ってしまうことがあります。
防犯砂利は歩くと音がするので、泥棒に威嚇できます。家の物置周辺を音で防犯できる効果は大きいです。
DIYで敷く場合は、作業の負担を考えて、敷く場所や量などを検討された方がいいでしょう。
防犯砂利は除草や飛散、粉塵、流出対策などメンテナンスでは注意点があります。