屋外(窓)に防犯カメラ 電源はソーラータイプが向いている?
結論
戸建ての窓に防犯カメラを設置したい場合、以下の条件のときにソーラータイプが効果的です。
- 窓の日当たりが良い
- 停電のときも作動させたい
- 電気代を節約したい
- 窓には電源のために配線工事はしたくない
- 初期費用はあまりかけたくない
- 設置場所はなるべく自由度をもたせたい
- 窓周辺は人や車の往来がそんなに多くない
以下、詳細にみていきます。
目次【記事の内容】
ソーラータイプのメリット 防犯カメラを窓に設置
ソーラータイプのデメリット 防犯カメラを窓に設置
ソーラータイプの注意点 窓に防犯カメラを設置
窓に防犯カメラを設置する効果
窓の危険性
まとめ
ソーラータイプのメリット - 屋外(窓)に防犯カメラを設置
ランニングコストで大きな効果
ソーラータイプのメリットは何といっても電気代が不要になることです。
防犯カメラを毎日稼働させれば、電気代もばかになりません。
複数台ともなればなおさらです。
ソーラーなら電気代がかからないので、ランニングコストで大きなメリットなります。
コンセントからの電源確保との比較には、初期費用だけでなく、ランニングコストの比較も重要です。
初期費用では、ソーラーの機器代金の分が割高になります。
でも配線工事が不要な分は割安になります。
仮に電源が必要なタイプより割高でも、3年間の電気代でコストパフォーマンスが大きくなる可能性大です。
防犯カメラも省電力化がどんどん進んでいますが、電気代がゼロになることはありません。
窓の場合には、複数箇所に設置することもあると思います。
そうなれば、なおさら電気代のランニングコストは無視できません。
やはり「電気代が不要」というソーラータイプのメリットは大きな魅力です。
停電でも作動
停電になると、窓の犯罪リスクが増します。
ソーラータイプなら停電の時も作動します。これもソーラータイプの大きな優位性です。
工事が簡単
配線を気にする必要がないので、設置場所の選定がある程度自由になります。
景観への配慮
ソーラータイプの場合は、配線が不要なので景観に良い一面があります。
ソーラータイプのデメリット - 屋外(窓)に防犯カメラを設置
電気の供給能力
コンセントから電源供給できるタイプに比べると、ソーラータイプはどうしても供給不足になり、その分、防犯性能が低下してしまいます。
ですので、その辺を考慮して選択する必要があります。
ただ、面している道路の人通りや車の往来が多い場合は、防犯カメラの作動頻度が多くなります。
その分、消費電力に影響してしまいます。
天候に左右されやすい
雨天が続くと必要な電気を供給できない場合もあり得ます。
この場合は、ACアダプター付きやバッテリ接続が可能であれば、一時的に電源供給できます。
ソーラータイプの注意点 - 屋外(窓)に防犯カメラを設置
防犯カメラを屋外に設置したいとき、屋内の場合とはちがう問題にぶつかります。
戸建ての窓の場合には、屋外ということもあり電源の確保が意外に難しい場合があります。
設置の前に窓の日当たりをチェック
ビルや隣家、壁、樹木、石垣などの影がかかってしまう場所は向きません。
いつも影がかかるのは論外ですが、四季を通じて太陽光が当たる必要があります。特に冬場のチェックが大事になるでしょう。
窓の場合は、場所によって隣家の壁が近くて日当たりが良くない、高い場所に窓があるので日当たりが良いなど条件が大きく違うかもしれませんので、よく確認する必要がありそうです。
夜間の監視
ソーラーでなくても、夜間の監視は注意が必要です。
センサーライト付きか、あるいは別途にセンサーライトを設置したほうがベストです。
ただ、ソーラータイプの場合はパワー不足に注意が必要なので、センサーライト付きの防犯カメラの場合は安定稼働するかチェックが必要でしょう。
赤外線照明という選択肢もあります。
この場合は白黒の画像になりますが、隣家への配慮で照明が問題になる場合は効果あります。
ただし、赤外線はガラス越しに対応できないので注意が必要です。
赤外線がガラスに反射してしまい撮影しても昼間の逆光のひどい状態になってしまいます。
録画方法
録画方法については、室内なら特に問題にならないですが、屋外の場合は問題が多くなります。戸建ての窓の場合もそうです。
防犯カメラ側で録画するタイプ
SDカードが主流で、大容量も安価に購入できる時代になったことは大きなメリットです。
SDカードは抜き差しして、パソコンなどに取り込む必要があります。
録画時間は画質とSDカードの容量で決まります。
防犯カメラに取り付けられるSDカードを使う場合は、定期的に交換するために防犯カメラの設置場所行く必要があります。
ですので、次回の交換までの十分な容量のSDカードを準備する必要があります。
ただ、「盗難や損壊を受けたときは録画データも消失する」こと大です。
そこは、この方法のデメリットになります。
防犯カメラから転送するタイプ
録画データをwifiなどで転送する方式の場合は、防犯カメラと録画媒体との距離に注意する必要があります。
この方式の最大のメリットは、日常の手間暇があまりかからないことです。
防犯カメラを設置するけど、本音を言うと防犯カメラが大活躍する状況を歓迎できるはずがありません。
あくまでも、いざというときに役に立ってほしいだけなので、日常の手間暇がかかると煩わしくなります。
その点、防犯カメラから録画媒体にwifiなどで自動転送できて、さらに録画媒体が大容量だと日常の手間暇がかからず快適です。
録画データをwifiなどで転送する場合、防犯カメラから記録媒体との距離が問題になりますが、窓であればこの問題が生じる可能性は非常に低いでしょう。
また、「防犯カメラの盗難や損壊時に効果あり」です。
録画データを転送するので、たとえば盗難時の状況も転送先に録画できているということになります。
窓なら録画媒体との距離も短いので、wifiで転送できる方式がおすすめです。
解像度
防犯カメラに、いざというときに役に立ってもらうには解像度は重要です。
価格を気にして、設置後に解像度に問題があると後悔します。
でも、過剰なスペックも問題です。価格とのバランスで妥協点を見つけるのが大事です。
解像度が高ければ、SDカードなどの録画媒体のコストにも影響します。
とはいっても最近のSDカードやモバイルHDDなどのコストパフォーマンスを考慮すると、さほど問題ないケースが多いです。
防水・防塵
場所にもよりますが、窓は当然屋外なので防水・防塵に注意する必要があります。
塩害対策
窓は屋外なので、場所によっては考慮する必要があります。
でも戸建ての窓の場合は、塩害が気になる場合は植物への影響にも配慮しているはずですから、その延長で防犯カメラの保護にもなるかもしれません。
ソーラーパネルの寿命とメンテナンス
一般的には平均20年以上です。
ですが、ソーラーパネルには出力保証というのがあります。
最大出力の下限値の90%になっていて、この場合は10年が多いです。
屋外なので汚れが気になりますが、通常ソーラーパネルの表面には特殊な加工をしているので気にする必要ないです。
バッテリーの寿命とメンテナンス
バッテリーの寿命は通常3~5年です。
耐用年数
ソーラーパネル:通常約20年(保証は10年)
バッテリ:3~5年(保証は3年)
充放電コントローラー:保証は1年
全体:保証は1年
発電量の測定
ソーラーパネルの出力電圧と電流を測定します。
市販の測定器では「I-Vチェッカー」があります。
防犯カメラの盗難や破壊行為
何とも皮肉な話ですが、防犯のためのカメラそのものが盗難にあうことだってあります。
また、防犯カメラが目的の盗難でなくても、目的の作業をする前に防犯カメラを破壊する行為も考えられます。
ソーラータイプの防犯カメラは設置が簡単というメリットがありますが、早い話、設置が簡単なら盗難もラクということになります。
盗難に備えるには、防犯カメラを2台設置すると効果的です。
もう1台から監視できる角度であると、盗難時の様子を克明に録画できます。
もし、駐車場や庭、あるいは別の窓の防犯カメラと相互に補完し合うことができればなお良いです。
2台となると購入費用が悩みどころになりますが、ソーラータイプの防犯カメラは電気代のランニングコストにメリットがあるので、この方法を採用しやすいです。
録画方式
録画方式にも注意が必要です。
防犯カメラに挿すSDカードなどに録画する方式だと、防犯カメラごと盗まれたり破壊されるデメリットがあります。
その点、録画データをwifiなどで転送する方式なら、少なくとも録画データは安全な可能性が高くなります。
これを警察に提出できれば、警察の捜査の助けになります。
センサーの前に障害物を置かない
センサーが感知できないとカメラも作動できないので、センサーの前には障害物がない状態にするのは必須です。
屋外(窓)に防犯カメラを設置する効果
- 泥棒に、窓からの侵入を断念させる。
- 泥棒が、窓から侵入する決定的証拠を得る
- 窓の場合に多い、覗き行為を断念させる。
- 窓からの覗き行為の決定的証拠を得る。
抑止効果
泥棒やのぞきなどの犯罪者は、「見られる」ことを何よりも嫌います。
防犯カメラの存在は犯罪の抑止効果としては絶大です。
決定的な証拠
防犯カメラの効果は、なんといっても証拠能力の高さです。
警察に証拠として提出できますし、その証拠能力の高さから警察の動きも格段に違ってきます。
屋外(窓)の危険性
泥棒の侵入口
侵入窃盗件数のうち、その90%が玄関、窓、勝手口などの開口部を経由します。
窓は、玄関に次いで泥棒から狙われやすい場所です。
のぞき行為の標的
お風呂場や子供部屋、寝室などの窓は、覗き行為の標的になります。
まとめ
窓は侵入口になりやすい場所です。
ソーラータイプの防犯カメラを、戸建ての窓に設置するなら、日当たりさえ良好であれば効果大です。
景観上から配線を避けたい、電気代を節約したい、日常の手間暇もかけたくない、日当たりがよいなら、ソーラータイプの防犯カメラはおすすめです。
さらに、停電時も作動できるメリットは大きいです。